
~地域一体で守り続ける伝統行事とホテル玉之湯のサステナブルな取り組み~
はじめに ― 灯りに込められた想い
長野県松本市、浅間温泉にある私たち「ホテル玉之湯」では、日々お客様をお迎えするだけでなく、地域の文化や暮らしを未来に受け継ぐ役割も担っております。
なかでも、地元に根付く伝統行事に欠かせない「松明(たいまつ)」は、ただの祭りではなく、人々の祈りや結びつきの象徴です。
この松明作りに関わるのは、地域のサッカー少年団や小学生たち。地元の商店や町会の方々です。次世代を担う子どもたちが手を動かし、自らの手で松明を形にしていく姿は、地域の誇りを未来へとつなぐ営みそのものです。私たち玉之湯も、その過程を支える一員として、松明の保管場所を提供し、お祭りの当日を共に迎える準備をしています。
本記事では、松明を中心にした地域の伝統行事と、それを支える私たちのサステナブルな取り組みについてご紹介いたします。
松明の伝統と意義
炎に宿る願い
松明は古くから、火伏せ・厄除け・五穀豊穣を願う神聖なものとして奉納されてきました。夜空に燃え上がる炎は、単なる光ではなく、地域の人々の祈りと希望の象徴です。
次世代に残したい文化
現代では、防災や安全の観点から大規模な松明行事が姿を消す地域もあります。だからこそ、この伝統を次世代へ残すことには大きな意味があります。子どもたちが松明作りに参加することは、地域の歴史を肌で感じ、自らがその一部となる大切な体験となっています。
地域一体の取り組み
サッカー少年団の挑戦
画像の松明は、地元のサッカー少年団の手で作られました。普段はボールを追いかける少年たちが、夏の暑さの中で、麦わらを組み、縄を巻き、大きな松明を作り上げていきます。そこには「仲間と協力する力」や「地域を支える誇り」が育まれています。
小学生たちの松明
また、小学生たちによる小ぶりの松明も毎年奉納されます。大きさは違えど、その灯りに込める想いは同じです。子どもたちの純粋な祈りが、地域全体をやさしく照らします。
保管場所としての玉之湯
完成した松明は、お祭り当日まで安全に保管しなければなりません。当館では、その一部をお預かりし、地域行事を裏方として支えています。お客様にとっては意外な姿かもしれませんが、これもまた「宿が地域と共にある姿」だと考えています。
サステナブルな観点からの意義
伝統の継承は持続可能性そのもの
SDGs(持続可能な開発目標)と聞くと、環境問題やエネルギーの話を想起される方が多いかと思います。しかし、地域の伝統や文化を守り、次世代に引き継ぐこともまた、大切な「持続可能性」です。
松明作りは、地域資源である竹や縄を活用し、廃棄されるはずの自然素材を生かす知恵の結晶です。また、地域の子どもたちが参加することで、文化の継承だけでなく「人のつながり」という社会的なサステナビリティも実現しています。
ホテル玉之湯のSDGsへの姿勢
当館では、再生可能エネルギーの活用やバリアフリーの推進に加え、こうした伝統行事への協力も「SDGsの実践」と捉えています。観光施設として地域の文化を守ることは、訪れるお客様にも新たな学びと感動を提供し、結果的に地域の持続可能な発展につながります。
松明がつなぐ世代と地域
松明の炎は一夜限りで消えてしまいます。しかし、その過程で子どもたちが学んだこと、地域が一体となって協力した時間、そしてその灯りを見上げた人々の記憶は、確実に次の世代へと受け継がれていきます。
私たち玉之湯は、宿泊施設という枠を超えて、「地域の一員」としてこの営みに関わり続けます。
炎を未来へ
・松明は、祈りと希望を象徴する伝統行事の中心。
・地域のサッカー少年団や小学生が、自らの手で作り上げることで文化を体験し継承している。
・ホテル玉之湯は、松明の保管場所を提供し、裏方として地域を支えている。
・伝統の継承は、SDGsの観点から見ても「文化の持続可能性」という重要な価値を持つ。
松明に込められた炎は、単なる祭りの灯りではなく、「地域の未来を照らす光」です。
私たちホテル玉之湯もまた、その光を共に守り続けていきたいと思います。
ホテル玉之湯 内藤幸宏より


2025年10月5日


2025年10月5日


2025年10月3日


2025年9月30日
すべての人にひらかれた温泉を目指して ロビー応接セットを一新


2025年9月28日


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