松本 浅間温泉 ホテル玉之湯

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2025年10月5日
旅館からはじまる「共有価値の創造」

〜ホテル玉之湯がめざす未来〜

はじめに

旅をするとき、私たちはその土地の自然や文化、人の温かさに出会います。

旅館は、そうした魅力をお客様に届ける場所です。

最近「CSV(シーエスブイ)」という言葉が注目されています。正式には Creating Shared Value(共有価値の創造)といいます。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、意味はとてもシンプルです。

「お客様・地域・旅館が一緒にうれしくなる取り組み」

これがCSVです。

ホテル玉之湯は130年の歴史をもつ宿として、このCSVの考え方を大切にしながら、これからの旅の形をつくっていきたいと考えています。

CSVってなに?

「社会のために良いことをする」というと、ボランティアや寄付を思い浮かべる方も多いでしょう。これは従来のCSR(企業の社会的責任)という考え方です。

一方、CSV(共有価値の創造)は少し違います。

単なる「良いこと」ではなく、宿の仕事そのものが社会のためになることを目指します。

たとえば、

  • 地元の食材を使って料理を提供する → 農家の収入が増えて地域が元気になる
  • 高齢の方や障がいのある方も安心して泊まれる客室をつくる → 旅行の楽しみが広がる
  • EV充電器を設置する → 環境にやさしい旅を応援できる
  • 地元の高校、大学からの採用→雇用を生み出し、利益を地元へ還元します

こうした取り組みは、お客様にとってもうれしい体験になり、旅館にとっても選ばれる理由になります。

これがまさに「共有価値の創造」なのです。

世界の取り組みから学ぶ

CSVは世界中で広がっている考え方です。

  • ネスレという会社は、コーヒー豆を育てる農家の生活を支援しながら、品質の良い豆を安定的に仕入れています。
  • ユニリーバという会社は、環境にやさしい製品づくりに取り組み、結果的にお客様から選ばれるブランドになっています。

つまり「社会にいいこと」をすればするほど「会社の力」も強くなる。そんな考え方が、今では世界の常識になりつつあるのです。

旅館とCSVの相性

旅館はもともと、地域と切り離せない存在です。そこが、大手チェーンホテルとの違いと考えております。地域の自然、文化、人があってこそ成り立ちます。だからこそCSVと相性が良いのです。

  • 地元の旬を味わえる料理
  • 里山の風景を守る取り組み
  • お祭りや伝統文化との連携
  • 安心して泊まれるバリアフリーの設備

お客様にとっては「心に残る旅」になり、地域にとっては「未来につながる観光」になります。人材は「心に残る旅」のお手伝いをすることにより成長し、いずれは地域社会に欠かせない存在へと成長します。

玉之湯の取り組み

私たちホテル玉之湯でも、CSVの考え方を少しずつ形にしてきました。

バリアフリー客室

高齢の方や車椅子の方も安心して泊まれる客室や食事処を整えています。ご家族三世代での旅行にも喜ばれています。

EV充電器の設置とグリーン電気の採用

電気自動車でお越しのお客様に便利なだけでなく、環境にやさしい旅を応援しています。また、中部電力とは化石燃料を使わずに発電をした電気「グリーン電気」の契約をして、再生可能エネルギーの採用もしています。

信州の恵みを味わえる料理

地元の農家さん(お米、野菜、蕎麦など)や漁業者(岩魚、信州サーモンなど)さん、畜産業者(信州プレミアム牛肉)さんが育てた食材を積極的に使っています。お客様に喜ばれ、地域も元気になる取り組みです。

地元の製菓店の商品を主力に

松本市内の製菓店さんのお菓子をご到着時(浅間温泉まんじゅう)やお部屋菓子(そばクッキー・おしんこ餅など)に採用し、お土産の主力商品としております。

IT機器にも地元制を採用

旅館の業務の中枢を担うシステムにPMS(Property Management System)があります。予約からフロント会計、顧客管理等を行う我々にとっては無くてはならないシステムです。当館のPMSは飯田市に本社のある信南情報システム製のPMSを採用しています。ITと言われると少し冷たい感じもしますが、地元企業の信南情報システムと共にコミュニケーションを取りながら、非常に使いやすいシステムにカスタマイズをしていただき、業務の効率化に貢献しています。

SDGsの発信

「泊まる」だけでなく、「知る」「学ぶ」ことも旅の大切な要素です。私たちはブログやSNSを通じて、地域や環境について発信し、次世代につなげていく活動を続けています。

未来への思い

CSVを大げさに言えば、「お客様の笑顔」「地域の未来」「社員の誇り」の三つを同時に育てる考え方です。

  • お客様には「心に残る旅」を
  • 地域には「持続可能な観光」を
  • 社員には「やりがいある仕事」を

これらを同時に実現できるのがCSVの魅力です。

旅館は単なる宿泊の場所ではなく、人と人、地域と未来をつなぐハブだと私たちは考えています。

CSV(共有価値の創造)は、むずかしい経営理論ではなく、実は旅館の日々の営みそのものです。

  • 地域の恵みをお客様に伝えること
  • 環境にやさしい取り組みを続けること
  • 誰もが安心できる宿を目指すこと
  • そして地域に雇用を生み出し、利益を地元へ還元すること

これらはすべて「社会」と「旅館」が一緒にうれしくなること。そして、この好循環(サイクル)の輪を大きくしていくことこそが、社会貢献の拡大につながり、旅館の繁栄になります。

ホテル玉之湯はこれからも、「心に残る旅」と「未来の社会」をつなぐために、CSVの考え方を大切にしてまいります。

どうぞこれからも、浅間温泉の玉之湯にて、地域と共に歩む旅をお楽しみください。
ホテル玉之湯 内藤幸宏より



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