最近読んでいる 池井戸潤氏の著書「俺たちの箱根駅伝 」の中に、こんな一節がありました。
「世の中はいつの間にか様変わりし、若者たちも変わった。それだけじゃない、トレーニング方法だってどんどん進化している。俺がその全てを吸収し、このチームを相応しい方向へ導くことができるかというと、それは不可能に近い――」
これは、“猛将”と呼ばれた大学駅伝の監督が、教え子に引退を告げる場面です。
長年チームを率いてきた名監督ですら、「時代の変化」を認め、自分だけの価値観では若い世代を導ききれないと感じている。その姿に、深く考えさせられました。
実社会でも、同じことが起きています。
いま社会の中心となりつつあるのは、ミレニアム世代やZ世代と呼ばれる若者たちです。
「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」を重視し、自分の時間や人生を大切に考える世代です。
一方で、私たちの世代は、バブル時代の働き方を経験してきました。
「24時間戦えますか?」
そんなフレーズが当たり前のように流れていた時代です。
長時間働くことが努力であり、美徳とされていた時代でもありました。
しかし、時代は変わりました。
労働時間への考え方。
ハラスメントへの感覚。
ライフワークバランスの価値観。
どれをとっても、若い世代とは大きく異なります。
だからこそ、私たち上の世代が、自分たちの“常識”だけで若者を指導しようとしても、なかなかうまくいかない場面が増えているのだと思います。
もちろん、それが「昔が悪い」「今が正しい」という単純な話ではありません。
時代ごとに、その時代なりの正義や価値観があり、人はその空気の中で育っていきます。
大切なのは、どちらかを否定することではなく、「違いを理解しようとする姿勢」なのかもしれません。
旅館という仕事もまた、人と人とのつながりで成り立っています。
ベテランの経験や勘が活きる場面もあれば、若い世代の感性やデジタル感覚に助けられることもあります。
時代が変わっても、「人を思う気持ち」だけは変わらない。
その部分を大切にしながら、新しい世代とともに歩んでいくことが、これからの時代には必要なのだと感じています。
ホテル玉之湯 内藤幸宏より



2026年5月12日

2026年3月31日
持続可能なおもてなしとは何か――心に残った一冊から考える玉之湯のサービス

2026年1月27日

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2025年12月28日
【年末のご挨拶】本年もホテル玉之湯をご愛顧いただきありがとうございました

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