松本 浅間温泉 ホテル玉之湯

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2025年11月8日
🍎30年続く「ふれあいの旅」玉之湯のりんご狩りツアー第2回目を終えて

🍎30年続く「ふれあいの旅」——玉之湯のりんご狩りツアー第2回目を終えて

秋の実りが深まる11月。松本の空気が一層澄み渡り、朝晩の冷え込みのなかに“冬の足音”を感じ始める季節です。
そんな中、今年も玉之湯恒例の「りんご狩りツアー」が始まりました。今回で第2回目の開催となった11月7日のツアーには、13名のお客様にご参加いただきました。

このツアー、実は30年もの歴史があります。もしテレビ番組なら「超長寿番組」と言われてもおかしくないほど。
毎年、玉之湯をご利用いただいたことのあるリピーター様を対象に募集し、季刊誌「玉之湯だより」でご案内してきました。
“ふれあい企画”として始まったこの小さな旅は、時を重ねるごとに形を変えながらも、ずっと変わらない温かさを持ち続けています。


🍏りんごの香りに包まれる朝

今回訪れたのは、山形村の「ささ園」さん。澄んだ空とアルプスの山々を背景に、赤く色づいたりんごがたわわに実る美しい園地です。
当日は9時半に当館を出発し、私(内藤)がマイクロバスのハンドルを握りながらお客様をお連れしました。

りんご園に到着するころには、朝の冷気もやわらぎ、太陽の光が果実にきらめきを与えていました。
「わあ、見事な赤ですね」「こっちの木の方が甘いかも」
そんな会話が自然とあちこちで聞こえてきます。
一人で黙々と収穫される方、ご夫婦で「これどう?」と相談される方、皆さんの笑顔が園いっぱいに広がる時間。

りんご狩りの魅力は、果実を採るだけではありません。
木の下に立ち、空を見上げ、陽の光と香りを感じながら過ごす時間そのものが、癒やしになります。
たった1時間ほどの体験でも、自然と心がほどけていくのを感じます。


🍜地元の味をいただく、山形村の昼食

りんご狩りを終えたあとは、山形村唐沢地区にあるお蕎麦屋さんへ。
この地域は昔から“そば処”として知られ、地粉とで打つそばの香り高さは格別です。
皆さんそれぞれに温かいそばやざるそば、郷土食である「にじますの円ら揚げ」を楽しみながら、「やっぱり信州のそばは違うね」と話も弾みます。

ツアーの日程によっては麻績村の聖耕園や安曇野の二村農園を訪れることもあり、その土地ごとに風景もりんごの収穫されるりんごの味も変わります。
同じ“りんご狩り”でも、行く場所と季節が少し違うだけで、毎年新しい発見があります。
これもまた、長く続けてこられた理由の一つかもしれません。


🚗思い出の共有が生まれる道中

お昼を終えると、秋の紅葉を楽しみながらの観光タイムです。
車中ではお客様同士の会話が自然に広がります。
「去年はどこのりんご園だったっけ?」「前回のそば屋さんも美味しかったね」
女将も同乗し、皆さまと笑顔で言葉を交わしながら過ごすひとときは、まるで“家族旅行”のような温かさです。

実は、私もこのツアーで30年間ドライバーを務めております。
初回から数えて、どれほどの方々と出会い、どれほどの笑顔を見てきたことでしょう。
中には「お子さん、今どこで暮らしてるの?」と私の家族構成まで知ってくださる常連様もおられます。
年月を重ねるごとにお客様との距離が近づき、ただの“お客様”ではなく“親戚”のような関係になっていく。
それが玉之湯の“ふれあい企画”の真髄だと感じています。


🍎「ふれあい」がつなぐ30年の歴史

このツアーの始まりは、今から30年前。
当館が「玉之湯だより」を創刊した頃に、「お客様との交流をもっと深めたい」「玉之湯に集うお客様同士で交流していただきたい」という思いから誕生しました。
観光やグルメだけでなく、玉之湯らしい“人とのつながり”を感じていただける旅をつくろう——そんな想いで始まった企画です。

最初のは数名からのスタートでした。
しかし「楽しかった」「また行きたい」「友達も誘っていい?」と口コミで広がり、今では毎回多くのの常連様が集う人気行事となりました。
中にはご夫婦で30年続けてご参加くださる方もおり、世代を超えて“りんご狩り仲間”が生まれています。

このように、“リピーター様とともに歩んできた30年”は、玉之湯にとって何よりの財産です。
観光地としての魅力や料理の美味しさももちろん大切ですが、
こうしたお客様との絆こそが、当館を支えてくださっている原動力なのだと感じます。


🌳りんご狩りを通して見えるもの

りんご狩りツアーを終えるたびに思うことがあります。
それは、自然の恵みと人の温かさはどちらも“時間をかけて育つ”ということ。

りんごが真っ赤に色づくまでには、農家の方々が日々天候を見ながら、枝を整え、水をやり、手をかけ続けています。
一朝一夕にはできない、積み重ねの仕事です。

そして同じように、私たち玉之湯も、お客様との信頼関係を30年間かけて育ててきました。
お会いするたびに少しずつお話しを重ね、笑顔を共有しながら、いつしか“家族のような存在”へと変わっていく。
このツアーは、まさにその象徴だと感じます。


🏞松本の秋を感じる旅として

ツアーでは、りんご狩りのほかにも周辺観光を楽しんでいただきます。
道の駅や地元の直売所で旬の野菜や漬物を買ったり、秋の山並みを車窓から眺めたり。
松本の街を出て、少し足を伸ばすだけで、信州の豊かさを全身で感じられます。

そして夕方16時頃には松本駅に到着。
「また来年もね」と笑顔で別れるその瞬間が、私にとって毎年のご褒美です。


🍎継続こそ、玉之湯の“おもてなし”

30年続けてこられたのは、お客様の支えがあってこそ。
「今年も元気な顔が見られてうれしい」「女将さん、来年も行くからね」
そんな言葉が何よりの励みになります。

時代が変わり、旅のスタイルも多様化しました。
けれど、どんなに便利な時代になっても、人と人との“ふれあい”に勝るものはありません。
りんご狩りツアーは、まさにその原点を思い出させてくれる行事です。

これからも玉之湯は、季節の移ろいとともに、お客様との絆を紡いでまいります。
“継続”という言葉の重みを感じながら、一回一回を大切に積み重ねていくことが、私たちのおもてなしの形です。


🍏さいごに

今年もたくさんの笑顔と出会いがありました。
りんごの香りに包まれ、笑い声の絶えない一日を終えたあと、バスの中で感じたのは「ありがたいなぁ」という一言に尽きます。
これまで30年間続けてこられたのは、参加してくださった皆さまのおかげです。

これからも、りんごのように丸く、実りある時間をお届けできるよう努めてまいります。
また来年も、信州の秋空の下でお会いしましょう。

ホテル玉之湯 内藤幸宏より



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