桜の花が満開を迎えた枝々の間──まるで春が開いた一枚の窓のように、その向こうに常念岳の堂々たる姿が現れます。北アルプスの名峰・常念岳。その山肌には、なお静かに雪が残り、春の柔らかな息吹と冬の静寂が、そっと語り合っているようです。咲き誇る花のいのちが広がる里と、...続きを読む

松本のまち歩きで外せない場所といえば、やっぱり「中町通り」ではないでしょうか。白壁の蔵造りが連なるこの通りは、松本ならではの情緒が感じられる美しいエリア。昼間は観光客でにぎわいますが、日が落ちると一転、静かでしっとりとした空気に包まれます。柔らかな灯りに照らさ...続きを読む

標高3,000メートルを超える雄大な山、乗鞍岳。その姿は、四季を通じて訪れる人々の心を魅了し続けています。2019年6月、一ノ瀬園地から撮影された一枚には、初夏とは思えないほどの美しい雪景色が広がっていました。まるで冬の名残をとどめるような白銀の装い。乗鞍岳は...続きを読む

長野の信仰と歴史を象徴する場所――善光寺本堂。江戸時代から変わらぬ姿で佇む木造の本堂は、時を超えて多くの人々の祈りを受け入れてきました。参道を歩く足音までも吸い込むような静けさに包まれると、まるで心が洗われるような感覚になります。そんな善光寺で、七年に一度だけ...続きを読む

安曇野の田園風景の中に、そっと寄り添うように佇む一対の道祖神があります。場所は、1975年に放送されたNHKドラマ『水色の時』のロケ地近く。地元の方々の手によって、静かに建立されたものです。ドラマの主演は、当時まだ若手だった大竹しのぶさん。思春期の繊細な心の揺...続きを読む